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労働環境問題Q&A ―労働環境改善にむけて―

労働環境問題改善に向けて書き綴るブログ。 現在、起業して会社を経営しておりますが資金調達のため様々な労働環境で働くことが多く、色々な労働環境問題に直面することがあります。そういったケース&スタディをブログに残し少しでも労働環境改善に繋がっていければと思いブログに書き残しています。ご覧になって下さる方に労働環境改善にむけて少しでもよい知恵となれば幸いです。

Q. 組織での情報取扱いに疑問を抱いた場合には!?

 今回は職場での個人情報の取り扱いについて書かせていただこうかと思います。皆さんは職場での個人情報の収集と個人情報の取り扱いについて正しい認識を持っていますか?

 昨今のニュースでも個人情報の取り扱いについては毎日のように騒がれていますが、個人情報の収集と利用にはその目的を含めて正しく相手の説明を行った上で厳重な管理の元に収集を行うべきであり、なによりもその個人情報が原因となり個人の権利利益を侵害してはならないと考えられています。企業の社会的責任の面においては個人情報の取り扱いにはこのルールが個人情報取り扱い事業者のみならず、一般企業でも当たり前のように適用され順守されることが求められています。

 以前、勤務した企業でこのようなことがありました。ある日、個人トレーの中に個人情報である住所・名前・連絡先・固定電話の連絡先を記入して提出する旨を記載した用紙が説明もなく入っていました。利用目的は書かれておらずその情報は会社で保管されており入社時点で履歴書等で確認できる情報のはず。『なぜ今頃になって』さまざまな疑念が沸き起こります。利用目的の説明がない以上様々なケースが考えられ、個人情報保管組織に問い合わせることが手間がかかるのか、別の団体で使用するのか、個人が勝手に創作して個人の私利の為の目的なのか、その個人情報利用に関する憶測はきりがないほど考えられます。用紙に目的や説明記載がない以上問い合わせてもあまり意味がないように思え、最悪宗教団体への利用なども考えられるほどそういった個人情報の流出による脅威は計り知れません。

 結局、専門機関に相談をした結果、利用目的の不明な『個人情報の提出』については一旦保留にして相手の出方を待つことにしましたが、目的の不明な個人情報の流出ほど怖いものはないというのが実感でした。

 個人情報取り扱い事業者であれば、そういった点は厳重な管理の元で取り扱いを行いますが、個人情報の取り扱いが少なく認識の薄い企業ではこのようなこともまだまだ起こりえます。例えばその利用目的が不正であった場合、その提出した人間はどれほどの社会的損失を受けるでしょうか?

 現代の労務問題では企業との信頼関係をあったとしても大きな組織になればなるほどそこで働く方は多様な人格を持っていることを忘れず、その行動一つ一つに十分に注意を払い冷静な判断を行い対処することを求められます。もし組織に疑念を抱いた場合、組織内のコンプライアンス組織への相談はもちろん、外部の専門の方と連携をとり対処することも必要であることを教えてくれた事件でもありました。

 自分の権利利益の保護には例え所属企業であれ個人情報の提出には自己責任によって行うと共にどのような目的の元、どのような情報を提出したのか注意を払いながら自己管理を行うことを認識していかなければならない時代になってきていることを実感しています。対して企業側はそういった被雇用者に疑念を持たせることのないように説明義務を怠らず相手を気遣いながら理解と同意を求めることを再度徹底していかなければならない時代になってきているのかもしれません。

A. 外部の適切な専門機関への相談・連携を図り対処


 Q.雇用保険の加入状態や履歴の照会方法

 さて今回は雇用保険の加入状態と履歴照会についてお話をしようかと思います。
就業したら加入している雇用保険の情報について皆さんはどれだけご存知でしょうか?

 実は私自身もある事例があるまでは雇用保険の情報をおざなりにすることが多く、どのような加入状態になっているのか前職の雇用保険履歴を確認することがありませんでした。

 ではなぜ状態確認や履歴照会を行う必要が発生したのでしょうか?
 
 それは就業した企業との雇用保険の問題で実際にこのような事例がありました。
就業中の雇用保険料が給与から既に差し引かれていましたが雇用保険の申請については被保険者番号を事前に聞かれたわけでもなかったため、雇用保険の申請がされてしまっていることに違和感を覚え情報の確認が必要になった事例です。

このようなケースの場合、情報の確認方法としても直接会社に問い合わせることも可能ですが、そういった場合、被雇用者の労働環境が悪化する、被雇用者の退職を想像させてしまうことから基本的には厚生労働省管轄のハローワークを通して確認する方が無難であり正確な情報が得られるようです。

 こちらとしても雇用保険の手続きがなされているのかどうかの提示がなされておらず、給与から差し引かれてしまい戸惑うばかり。申請手違いの可能性もあるため一度ハローワークに正確な情報の照会を求めることにしました。

 ではその場合どのような申請が必要なのでしょうか?

 インターネットで調べてみると厚生労働省のページに掲載している雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票といった申請をすることで情報の照会が可能で加入状態はもちろん加入履歴の確認が可能なようです。

 早速ハローワークに申請書を提出して情報を照会してみると現在の加入状態や履歴の情報を開示していただきました。加入状態の情報を確認してみると現在の雇用保険は別番号で新たに雇用保険を加入してしまっており番号が分離している状態、その他加入履歴では退職というわけではないのに短期間で脱退している情報があったりと実際の雇用状態と情報にずれが生じていました。

そこはご担当の方と相談しながら情報の修正を図りましたが、実際に雇用保険の情報を確認することは今までなかったため、これまでの情報の状態を確認するといった意味では確認して良かったことを実感。

 本来このようなずれは生じるはずがないはずなのですが、長く働かれている方の中には転職が続き番号が複数存在してしまったり、情報にずれが生じてしまったりと自分が認識している情報と差異が生じている可能性があります。

 一般常識内では番号は名前と生年月日、住所などで新規登録した場合においてはひとつの番号に合算されるはずと考えていましたが、今回のケースでは実は就職した一社目が別番号のままとなっておりそのままになっていたという状態を発見。一生懸命働いて就業していたのに雇用保険情報として掲載がなかったこの状態は非常に悲しい気持ちになったのを覚えています。

 このような事例で思ったこと、新番号で雇用保険を取得した場合は被雇用者もそれを認識して一度番号を照会して後ほどハローワークに合算する処理を依頼したほうがよいかもしれません。

 雇用保険は被雇用者にとって大切な情報です。気になったら一度照会を。

 A. ハローワークに雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票を申請





 はじめまして。労働環境問題Q&A ―労働環境改善にむけて―とは!?を書いているSoiと申します。
 当ブログは労働環境問題についての改善にむけたQ&Aの内容を掲載して様々な労働環境で働かれている皆様に少しでもよい知恵や知識を与えることができればといった目的で書きはじめました。
 
 それでは何故このようなブログを書こうと思ったのか?

 実は私自身、現在、起業しており資金調達のため様々な労働環境で働くことが多く、色々な労働環境問題に直面することがあります。そういった中でどういったトラブルがあり、どのような対処方法があるのか、そういった『ケース&スタディ』をブログに残し少しでも労働環境改善に繋がっていければと思いブログに書き残しています。
 
ご覧になって下さる方に労働環境改善にむけて少しでもよい知恵となれば幸いです。
 
それでは私生活と両立する『ライフワークバランス』に繋がるよい就業を期待して。

そして『価値ある情報であなたの生活に色彩を』

今後とも宜しくお願い申し上げます。 



 

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